帰国した筒井です、こんにちは。
西双版納編
西双版納(シーサンパンナ)はラオスとの国境近くであり、タイ族自治州だ。つまり、物凄く簡単に言うとタイ族がたくさん住んでいるってこと。タイ族ってあれだよ、バンコクとか、レディボーイとかが有名の、そう、そのタイ。西双版納は中国最南端の都市の一つであり、雲南省の中でも非常に観光地として人気が高い。結局、日本人は一人もいなかったどね。わざわざ成都や昆明で乗り換えて南国の西双版納を目指すなら、直行便でタイに行ったほうが楽だし、そりゃそうだ。まあ、結局どこの街も漢民族で溢れていた。この頃、僕も気分はチャイニーズだ。もはや「日本人いないな。」なんて思わなくなっていたよ。
『餃子』
相変わらず中国人に話しかけられがちな僕は、西双版納でお昼ご飯を探していた。38°の日差しの中、ひたすら街中を歩き、メニューを見ながら「ここじゃない。」と10日間で培った謎の直感を信じて店を探す。結局市内観光も含めて1時間くらいほっつき歩いた結果、僕が見つけたお店は小さい餃子屋さんだった。
「グーおばさんの餃子屋さん」
店名がこれ。写真撮ればよかった、シクッた。そんなステラおばさん的な店名、中国でも初めて見た。中には客というか店員の親戚みたいなのが四人テーブルに座り、賭けトランプをしていた。1元札が山のように積まれている。誰が一体グーおばさんなのかは分からないが、とりあえずお通しみたいなものと、瓶ビールと、餃子を頼んだ。直感というか、中国はどこも飯が美味いだけなんだろうけれど、味は抜群だったよ。
ハルビンビール ¥160
きたなくてすみません。
1元=¥16
次の日も来た。
僕が日本から来たと伝えると「餃子作ってるの見たことないでしょ」ということで、わざわざ目の前で作ってくれた。
「あります。」とは言えなかった。
かわいいね
『目的』
西双版納に来た目的は特にない。
毎日ホテルの涼しい部屋で寝ながら、メコン川を眺めて、タバコ吸って、ビールを飲んで、夜は夜市で羊を食べる、それがやりたかった。別に東京都墨田区でも同じような暮らしはできる。隅田川を眺めながら昼間からビールを飲むことと、そんなに変わりはない。強いて言うなら、川がベトナムまで流れているか、流れていないかの違いくらいだ。僕は旅をしてる自分に色んな意味で、酔いたかったらしい。とことんいけすかない男だ。
目的の無い旅は時に退屈だったけれど、何にも追われない日を久々に過ごしたような気がした。テスト、受験勉強、売上、締切、規則、支払い、そんなものにずっと追われていたし、実際、中国人だってそうだ。そして僕らも気づけばずっと何かに追われている。ただ、西双版納で哈爾濱(ハルビン)ビールを飲んでいる時は、何も追われていなかった。さすがに中国最南端まで、追っかけてこなかった。むしろこれから色々始まるという少しの期待みたいなものを、追う側になるんだなと、そんな気がする。気持ちを切り替えるためだろうか、切り替わったかな。気持ちの切り替わりを表す指標みたいなものはないけれど、月曜から新たなスタートを切らなきゃいけなくなる。でもね、多分、大丈夫。
以下、写真とひとことコメント
ホテル、普通の部屋だった。安心。
窓からの眺め。下にあるのは露店です!夜市!
こんな感じ
羊を焼くおじさん
羊肉串
おいしかった!チキンの中に混ぜご飯!
タイ感
市場
タイ感 part.2
タイ感 part.3 僧侶おる
今更だけど、場所はこのへん
イボイボしてる龍だか蛇いた
山羊いた
眩しすぎて、逆光にしてもこれが限界だった
バカデカい麻雀やってる
試食しすぎて少し怒られた
メコン川付近の池?のようなところ
なんかいる
やってるわ
ベトナムへと流れる、ここから
ビール二本
串 約二十本
鶏肉の香草炒め一皿
大体¥1000くらい。
僕はこの後、成都に戻った。西双版納には三日間滞在した。本当に何もしていない。そして成都で二日過ごし、旅は終わる。十記事くらいでまとまってよかった。いつも読んでくれてありがとうございます。コメントも読んでます、何らかで返事がしたいです。あ、禁煙始めたんすよ、旅が終わる前日くらいから。タバコって何がいいってさ、おいしいとかじゃないよね。かっこいいんだよね。もうこの考え方がダサいでしょ。でもね、かっこいいと思っちゃうの。今まだ五日目くらいだけれど、ライターも何もかも全部捨てた僕は、なんとかやれてますよ。あー、手が震える。吸ってるのも、辞めてちょっと禁断症状出てるのも、どっちもダセエなあ。
それでは、また。