×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

待ちの姿勢

在宅勤務が続き、世間はこんな感じで、マスク二枚の支給がニュースになっている今日この頃。

 

情けないことに教養が乏しく、一体どの政党を応援したらいいのか、誰が正しいことを言っているか自分でも判断ができなくて、毎日Twitterに流れてくるニュースのリプライを読んでは自分の考えが右に左に揺れ動き、海外と比べた日本という見飽きた比較対象はここ1週間で200回くらい目にした。それでも僕は日本が間違っているかも海外が正しいかもわからない、よくわかっていないから。部分的に間違っていそうなことはわかる。でも憶測で話すのはやめよう。利権がどうとか、オリンピックがあるから隠してたとか、僕ら下級国民はそんなことに興味が無い。少なくとも僕にはどうでもいい。これを「諦め」と呼ぶかどうかは任せるけれど、別に数億円の裏金があろうが、天下ろうが、今の僕の人生に影響は無い。きっと延々と続いてきたことだろうし、闇を暴くことなんてできない。そんな無気力が今の93年世代なんじゃないかな。ただ単に、2ヶ月前と同じ生活が送れるのであればそれでいい。何も文句は無い。

 

 

もう少しピントを絞ってみよう。僕が属する広告業界は未だにそこまで落ち込んではいない。いや、落ち込んで入るけれどそれこそギリギリで保っているのかもしれない。誰もが様子を見ている。現状維持だったけれど、伸びることはない。新規案件は軒並み延期となった。プランナーもイベンターも頭を抱えているし、特にオフラインでの販促施策は知り得る限り全てが飛んだ。その分をオンライン販促費としてすぐ回せる会社もあれば、やはり状況を見ている企業もありと言った次第で、決して「今からやりましょう」みたいな営業はできない。営業活動までもが自粛ムードの対象になっている気がする。担当者も僕も申し訳無さそうな面白くない打ち合わせが続く。WEB会議なんて、相手の反応が読めなくて冗談すら言えない。生産性が逆に落ちている。

 

 

更にピントを絞ろう。在宅勤務が続き、なんだか気分が鬱屈してくるようになった。やはり欲張りなもので、リモートっていいななんて思っていた日々が懐かしい。絶対に僕は会社に行くべき人間であって、割と調教されたサラリーマンに仕上がっているらしい。外に出ることも気を遣うし、得体の知れないプレッシャーと一人で戦っている気分になる。加えて会社のプレッシャーや、親族への心配や、心労がヒドい。なんとなく元気が無いこの感じをきっと「あなた」もじんわりと味わっているんだろう。梅雨のような気分を。

 

 

まだまだ書きたいことはある。例えば競馬場がこのまま経営危機になって、日本全国の競馬従事者や競馬ファン、馬主30万人が署名をした#saveourhorse(意味合ってるのかな)があるとする。果たして僕らはそれに対して税金を出してもいいと国に思うだろうか。僕は別に競馬が好きなわけでもないし、正直この先数十年と生きていく上で困るものでもない。その署名活動が目立つようになればなるほど、僕らはどう思うだろう。競馬を応援したいと本当に思うのだろうか。うん、本当に。

 

それが先日会見であった#saveourspace(だっけ?)の僕の見解であって、当然あのような活動が悪いことではないと思っている(これはしっかり伝えたい)。むしろ会見の中身を見れば個人事業主や飲食店も守って欲しいという話だった。こんなところでPRの話はご法度かもしれないけれど、何が腑に落ちないかというと、圧倒的にPRが下手だった。時間が無い分、やれることも限られていたけれど、結局あそこに署名をしたのは飲食店の店長や個人経営者ではなくほとんどがライブハウス関係や音楽従事者だったのではないだろうか。果たして自分が飲食店の店長だったとして、あの会見(DJやライブハウス店長)が出ているのを見て、心から自分たちの事業を守ってくれると思うだろうか。僕だったら結局守られるのがライブハウスなだけな気がしてしまう。また、ライブや音楽に興味の無い自分らの親世代があれを見て感銘するだろうか。あの場所に偶像として立たせるべきもっと偉大な人がいたんじゃないだろうか。それは結局世間に対する「アイドル」や「偶像」的なものでも偽りでもいいから、より世間に認知のあるアイドル、アーティスト、幅広く登場させるだけでもう少し世間の見え方は変わったんじゃないかなという気がした。事実、配信後に叩かれていた原因は予測できたことだろう。この先どうなるとか、どうしたらいいみたいな話は僕にはできない。これは「逃げ」でもあるし、僕みたいな教養な無い人が話すことでも無い。

 

会見でも言っていたように、本来ぶつかるべきでない人たちがぶつかって、僕らに見えない毒のようなモヤモヤとした気持ちが溜まっているのは間違いない。これは音楽業界人だけでなく、普段なら気にならない友人の発言(冗談)にイライラしたりする自分がこれからでてくるかもしれない。僕の好きな「余裕」が奪われるようなそんな気配がある。じりじりと、何かが奪われている。

 

 

そんな日々の中でひたすら「待ちの姿勢」で政府や職場に文句を垂れ流す日がこれから100日続いたら僕らはきっと真っ黒になってしまうし、せっかく持って生まれた人間味が消えてしまう。愚痴や弱音を吐くのは当然だし、不安になりながらも、何か面白いことをしたいという気持ちを失いたくない。僕の会社で今年もボーナスが出るかはこんな状況だから知らないけれど、同級生やTwitterの友達をできる限り集めて居酒屋を貸し切りしたい。もちろん僕のお金で。好きなだけ飲んで、飲めない人は食べて、笑いたい。

 

 

そんな貯金も無いし、稼いでもないけれど、何かハッピーな未来を期待したい。期待が大事だ。

 

 

何かしなきゃいけないけれど、何をしたらいいかわからない人がたくさんいる気がする。

 

 

その大勢の中の一人が僕だったりする。僕はもう26歳だからむしろ社会の中に進んで入っていないとおかしいのだけれど「立ち上がる時だよ!」「デモをやろう!」「署名を集めよう!」という行動的なタイプでもない、多分無気力だから。意味が無いと心のどこかで思ってしまっているから。それでも何ができるかを考えた時に、いつも通り毎日を丁寧に過ごして、友達に連絡をして、夏の予定を無駄に立てたり、オンラインゲームをしてみたり、パエリアを作りながらTwitterで生放送をしたり、いかに変わらぬ毎日をより楽しく過ごすことが重要かを考えることにした。僕のこの「日常全力計画」が友達に訴求して、これがどう転ぶかはわからないけれど、すれ違ったり、いらない喧嘩をしたりすることがなくなればそれでいい。何気ない日々を送ろうと、全力で気持ちと矢印をそっち側に無理矢理向けることは決して無駄にはならないはず。

 

 

そしてこれは1人で布団の中から始められる。

 

 

 

 

落ち着いたら、飲みに行こう。

それでは。