×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

ぼんやりしていた

二年後の自分

 

 

○○後の自分を想像して今を生きる(と語る)社会人が多い中、一切考えるのを放棄してきた。というか、考えるのが怖かった。のかもしれない。そして実際語る人の3割くらいしかそんなこと考えていないのだろう。大体この話の主役は仕事だ。僕も昔採用ページのインタビューで「2〜3年後の筒井さんはこの会社でどういう人になっていたいですか?」と聞かれて何も出てこなかったということを、このブログでも書いた。仕事のことを聞かれているのに「結婚して幸せな家庭を築いている」みたいな尖ったことでも言えばよかったのかな。インタビュアーにも聞きたい。「僕みたいな27歳の小僧にインタビューする未来は想像できていましたか?」と。それだけではなく、会社は上場を目指して着々と売上を伸ばし、僕ももっと未来の数字を追うようになった。なんか違う。目標に向かって努力するのはわかるけれど、そんな数年後を想像して何が楽しいんだろうか。来月の予算達成を夢見るくらいしか今の僕は考えたくはない。先が見えないのは不安だから、見ないようにしている。でも世の中は見ろと言う。

 

 

そんなモヤモヤが溜まりに溜まって、積乱雲みたいになってきた昨日、こっそり会社の社長と飲みに行った。最近僕がツいてなかったから、運気を吸い取るつもりで誘ったら軽々とOKが出た。そこでこの疑問をぶつけた。「社長は経営者だから、いろんな人に聞かれるんじゃないですか?数年後を想像してる?」って。

 

 

社長の答えは面白かった。

 

「教科書に載りたい。」

 

めちゃくちゃ高鳴った。そんな100年後くらいのことだとは思わなかったけれど、これは度肝を抜かれた。そして社長は続ける。「教科書に載るために、何をしなきゃとか、偉業を成すにはこういうルートを通るとかは考えていない。それに左右されて道を誤るから。だからちょっと先(年間の売上と会社目標)くらいを見てる。でもそれだけはなんかロマンがないから、教科書の夢を見てる。」と。とんでもないアンサーが返ってきて、鼻血が飛び散る程興奮した。そうそう!そうだよな!ってタメ口を聞きそうになったけれど、1本¥500くらいする焼き鳥を頬張りながら「わかっていそうな顔」で話を聞いた。

 

面白い答えが返ってきたので「僕はどうしたらいいですかね。歴史に名を残すような才能も無いですし、家族と幸せに暮らすくらいでいいんですけど。」と伝えると「筒井さんはそういうの似合わないから、半年先の目標だけ追っていれば十分だよ。というか目の前だけ見てるじゃん絶対。」と、見破られた気がした。別に人生に目標とか、ゴール地点とかは無くてもいいらしい。僕にはそれくらいが今は丁度いいのだ。さすが社長、なかなか只者ではない目をしている。その後、僕は見破られた悔しさと嬉しさで「でへへ」しか出てこなかった。

 

また一つ、僕の中で教訓が増えた。僕は今のままでよく、特に数年後の理想の自分に向かって頑張らなくてもよい。今日をどうにか楽しく生きる道は間違っていなかった。よかった。五年後くらいの自分がこの日記を見ながら「生意気だなあ!」と笑っているのが見える。

 

そうそう、それそれ、僕の目的はそこでいい。

 

 

 

化粧品

 

 

化粧品が好きで仕方ない。見ているだけでも楽しい。使ったことはないし、使う気も(そっちでも)ない。ただコレクションのようなものに弱い僕は、整然と並ぶ化粧品コーナーとかにいくとつい眺めてしまう癖が少しある。そして最近、中国系化粧品メーカーの案件が急に飛び込んできた。本領発揮かなと闘志を燃やしているのだけれど、どうも代理店(客とウチの間に入る仲介業者みたいなもん)の担当者があまり良い関係を築けていないのか、情報が薄すぎてなかなか資料が仕上がらない。

 

中国コスメを日本で流行らせるための施策をずっと考えている。ブームを作るのはいつも広告代理店だ。オルチャンメイクだって、韓流ブームだってそうだきっと。火が少し点いたところに油を注いで、薪をくべて、キャンプファイヤーにするのは広告代理店の役目だ。そんなこんなで、オルチャンメイクが何故流行ったのかをずっと調べている。韓国風メイクにはグッとこないので、そんなに楽しくはないけれど可愛い子が多い。そして止めどない情報の波。

 

「○○○が使っている!?○○コスメ」

 

アイドルが使っているコスメをアイドルからではなく、情報通(オタク)が拡散をしている。それだけではなく、アイドルは自ら発信しているわけではないことに驚いた。ファンが調べ上げて、それをファンが拡散し、一般ユーザーにまで落とし込まれていくのだ。情報を広げる役割をファンが担うその状況を作るのは中国じゃハードルが高いが、上手くいけば一世を風靡するような文化が生まれる可能性がある。

 

たしかに木下理樹が使っているギターを木下本人が拡散することなんてなく、基本的にはファンが特定し、真似をして、世の中に浸透するのと同じことなんだろう。違うのはそんなこと絶対起きないということくらいで、流れは似ている。

 

コスメは生き物みたいだ。毎年新しいものが生まれ、淘汰され、消えたかと思えば数年後にまた復活したりする。アパレルもそんな感じなのかもしれないけれど、僕は多分そんな流行りの波に一度でも飲まれたら二度と浮かび上がっては来れない気がした。ギラギラした目つきで、次の流行りを作ろうとしている奴らがこの業界にはたくさんいるんだろう、綺麗な顔をしながら。

 

足を一歩いれてしまった以上、この案件は頑張らせていただきます。まとまりがないな。とにかく、化粧品は大変だ。という話を書きたかった。

 

 

僕は元気です。それでは。