×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

距離感

 

特技はと問われると、距離感と答えたい。

 

 

人付き合いだとか、コミュニケーション能力なんて役者としての才能があるだけであって、コミュ力がある人ほど演じることが上手いものだと思っている。僕が営業職をやっているのもそうだ。コミュ力が〜饒舌だ〜じゃなくて、演技に集中しているだけで、実際別にお喋りも好きではないし、興味の無い話に付き合うのも苦手だ。というかそんなことみんな苦手だ。一定以上仲良くするとある程度また距離を置きたくなり、リセットしたくなる。知りすぎたり、知られすぎるのはよくない。知らないから許せることがたくさんあって、いつの間にか知った気になって、許せなくなってくる。嫌われない距離感を18歳になるまでに身をもって学んだ。それ故に、しつこさとか無神経さに対して過敏であり、僕自身がそういう評価を受けたくないと常日頃から思っている。一部にそう思われているかもしれないという不安と常に背合わせで生きている。

 

このまま近づきにくいおじさんになっていくとなると少し悲しい。でも、そういうおじさんも気の許せる仲間と飲んでいる一面もあるのだろう、そうそう、それでいい。付き合うべき人を我々は自分自身で選んでいくべきなのだ。そして取捨選択の「捨」に入れられた場合も、自分を受け入れなきゃいけない。コロナがよかったとは口が裂けても言えないけれど、捨て牌を決める/自分が捨て牌とされるいいタイミングだったのだろう。

 

悪い話をしたいわけではない、逆のことを書きたい。むしろこんな状況を乗り越えても尚、時間を作って、リスクを冒して、少ない休日に遊ぶような友人こそ、自分が選び抜いた一軍の友人なのだろう。知らず知らずのうちに、毎週飲みに誘われていた友人からの連絡が無くなっていたりする。それでよい。そういう人には、記憶の中でたまに筒井が居てくれればいいのだ。

 

 

欲張りすぎず、今日どうしたら自分が幸せになるのか、何が必要なのか、たくさん捨てながら、そんなことを考えて精神的なミニマリストとして生きていきたい。

 

 

 

 

いつか何も無くなった時に、これでもう何も困る気がしない。