×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

先生の教え

仕事は終わらない。6/2

 

 

 

このご時世、働く場所と仕事そのものがあるのはとても有り難いことではあるが、誰しも「限度」ってものがある。たまに超過した際に、社会人としての器量が試されるわけだが、もはや「人間」としての心の広さや許容範囲を測られているような、そんな気分になる。日に日に溜まる毒物をどのように解毒していくか、希釈させるかを常に模索している。必死で「薄めてくれ。」と何かに縋っている。そうだよね、みんなそうあってくれ。

 

 

 

5年後も同じような働き方ができるか問われると、「いける」と答える自信がない。体は老いる。飲んだ翌日に酒が残るようになったが、もはや分解しきれないのだろう。一回何かが切れたらもうやり直せないのは知っている。飲み込むことは上手くなるが、消化が間に合わない。俺にもTVショッピングで販売されるような高機能ミキサーが欲しい。良くも悪くも砕き切って、何を食べてるかもわからないような、勢いで飲み込めるような代物が。今はもう刃がボロボロなのだ。必死で研磨しながら、細く薄くなったソレを今日も回す。仕事だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

某教職員 6/3 9:41

 

 

 

10年くらい前に仲良くなった教員志望のヤツがいて、たまたま僕と同じ大学に行く予定だったけれど、結局そいつは地元の国立大に通った。中途半端な俺なんかからすれば、むしろそれでよかったんじゃないか?国立大なんて僕なんかより偉く立派なもんだとも思うけれど、本人が僕の大学(某国語教員排出大学)に来たがっていたのは事実だった。

 

それから数年、特に会うことも無いし、連絡も取らなくなった。僕は結局教員なんてすぐ諦めて(知能的に)、中国行きを目指した。ソイツは連絡もしなくなった。

 

 

ついこの間数年ぶりに「木下理樹のいいねでお前が出きたぞw」という連絡を受けた。話を聞くととにかく教員は大変らしい。中学の国語教師をやっているようだけれど、いよいよ休職してしまったと。もう2年も休職していて、戻ることが怖いと。口にしていなかったけれど、きっと悔いていた。なんとなく。誰かに謝りたいんだろうなとも思った。気持ちはわかる。

 

 

 

そして時が経って昨日、誕生日でもないのに連絡が来た。

 

「昨日復帰して、二日間乗り切った。」と。

 

 

偉業だ。2年の間に生徒はもう卒業していたりもするだろうし、先生も変わる。何ならコロナによって生活様式が変わった。記憶と経験は自分だけが2年前。凄まじい。同世代が這い上がっていくのを見ると、本当に皆自分だけと戦っているんだなと思う。敵はどんどんいなくなる、甘えや慢心、飽き、そんなものと毎日戦いながら、鞭打ってやり切るんだろうなと。柄にも無いけれど、久々にポジティブになれた。

 

 

 

 

相変わらず10年前同様、馬鹿にされているが、そんな世界線があったらを考えると楽しい。28歳に対する中二クラブって言葉のパンチ力よ。喜んでる俺も俺で大概なんだけれど。

 

 

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お互いノーガード、プライドだけ携えて頑張ろう。