×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

バンドと共に

 

2015年から見失った。

 

 

定期的に訪れるが、好きなことを書く。きっと自己肯定の為に。こういう話、後で読むとサブイボが立つ。もう29歳になるのに。

 

 

 

仕事のせいにして、俺は趣味を追うことを辞めた。

 

 

2015年、FoZZtoneの休止と伴って俺も停止している。きっと社会人になった2016年を境に、何かが死んだ。FoZZtone、胸を張って、人生で一番好きなバンドと言える。ライブなんかもその他バンドは年に1回も行かなかったけれど、FoZZは何公演も通った。嫌われるとわかっていながらも古参ぶりたくなってしまうくらい愛しているのもFoZZtoneだけだ。2009年、中3で出会ったカントリークラブ(アルバム)を聴き続けてきた。このバンドが放つ「自尊心」みたいなものや「歪な輝き」「不器用さ」みたいなものがめちゃくちゃ刺さった。キラキラしてない。リアルだった。それでもどこか本を読んでいるかのような情景描写に魅せられ、愛だの恋だの歌うアーティストは小学生の作文かのように稚拙に見えた。

 

 

 

 

今日、official髭男dismのミックスナッツを聴いた。凄くテクニカルな曲だし、キャッチーだし、タイアップとしても歌詞は天才だった。そして好きだ。同時に、10年後も俺はコレを聴いているとは思えなかった。

 

 

 

カントリークラブを手に入れた当時は16歳、水着グラビアで爆裂に興奮するくらい思春期だった。初めて人と付き合ったくらいの年齢だとしても、そんな記憶は薄れていく。初めて手を繋いだのはいつだろう。そんなことを忘れていく傍ら、カントリークラブはその頃のままそこにある。フラッシュワープという曲のお陰で月が出ていなくても、この曲があれば本当に月が見えた。今も当時も全く同じ月が昼夜関係無く見える。それくらい魔力のある曲だった。俺を拗らせたのもこのアルバムだった。

 

 

 

あれから12〜13年。気づけばFoZZtoneを聴く人が周りに増えた。

 

 

わかる。やっぱり魔力があるんだよ。時代を経ても、そこに思い出補正はなくても、いつか同じくらいワクワクしながら、同じライブを観れたらいいと思う。

 

BUMPやELLEやハイスタには無い「売れない苦悩と現実を詰め込んだ奴ら」ってのが、また少しでも蘇って輝けばいいなと思う。