×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

消化

3月中旬になった

 

ホワイトデーなる日になりまして、変わらず私はユニクロへ行き、その足で野口くんと飲む。何も変わらない。一年前もこんな感じだったと思う。丁度去年の今頃、花見もしていた。「コロナってやばいんじゃない?」というギリギリの頃だった気がしている。あっという間な一年だった。

 

東京の錦糸町という街から引っ越して、もうすぐ4ヶ月になる。とてもいい街だったが、今はもうお気に入りの店がどんどん閉店していた。お気に入りの店というとなんだか、古着屋や喫茶店な気もしなくはないけれどすべて居酒屋である。僕らはどうしても当事者になれず「無くなっちゃったかあ。」という一言で済ませながら通り過ぎていく。引っ越した先の「深沢」という街はお金持ちと子連れがたくさん住んでいる。錦糸町よりずっと豊かそうな人が多くて、未だに自由が丘にも慣れない。場違いというか、目当ての店も見つからない。庶民から成り上がった人が、貴族のように歩く街だ。深沢は面白い。賃貸住まいは一般層、一軒家は金持ちという、構図がここにはある。

 

 

ここまで書いて、下書きに入っていた。

 

 

仕事が忙しい。入社してもうまる2年が経つ。もうすぐ3年目になる。社会人としたら6年目なのか、6年間も会社の歯車として僕は回れているらしい。とても素晴らしいことだ。後輩だった人たちがどんどん社会に吸い込まれて、世の中を作る側に変わっていく。せめて知り合い(友人)くらいはツラい目に合わず、社会人ってまあまあ楽しいねという新生活を送ってほしい。そんなことを思うようになるってことが、社会人6年生を物語っている。

 

 

 

もともと温和な方ではあって、空気を乱したり、イライラしたりする人がとても嫌いな自覚はあるのだけれど、最近はそんな僕自身がピリピリしている。今日も大口顧客が契約解除みたいな揺さぶりをかけてきた際に「そういうのやめてもらっていいすか?」という完全に間違った対応をして、同席していた後輩君が完全に引いていた。昔はそんなことを言われても「も〜揺さぶらないでくださいよ〜♪」というテンションで乗り切れたのだけれど、なんだか今年はそんな予感がしない。このまま正面から冗談の通じない筒井癇癪おじさんになってしまうのだろう。悲しい。

 

 

会社の歳上の人にも「俺そんな暇じゃないんですよ。」みたいな口を聞いてしまって、このままだと癇癪モンスターになる自分がなんとなく見えている。でもどうなのだろう。仲良し、友達みたいな会社でやってきたけれど、入社当初より人数は2倍以上になり、今じゃ50人を超える。仕事を助け合うだけが果たして正解なのか、投げて自分が帰るような人に、おつかれさま!と声をかける先輩が果たして正解なのだろうか。与えられた仕事は何時になろうが、締め切りまでに出すという根性は無いのだろうか。それを強いてしまったら、もう「老害」なのだろうか。常に問い続けている。

 

 

禅だ。

 

 

やはりとにかく何が正しいのかを自分に問い続けながら、胃の中のようにゆっくり消化するしかない。咀嚼し、呑み込み、あとは排泄されるのを待つだけの27歳でいいのだ。この境地に、悟りがあるらしい。

 

果たして、僕が一生懸命消化している間に、僕自身が何か大きいものに消化されてしまいそうな気がするが、それもまたよいと自分で自分を宥める以外、今は何も無い。