×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

懐古厨

 

おじさんになった。

 

 

思えば、来年にはもう僕も30歳らしい。30歳で「僕」とか言っているのにもいよいよ本物の痛さが生じ始めていて「私」と呼ぶべきであろう。そして来年の12月なんて遥か先のようで、例年の如くあっという間だ。

 

 

僕(私)ら90〜95年世代はきっと青春時代にITの変革期を迎え、いつの間にかゲームボーイはカラーになり、ゲームのコントローラーは無線になり、パカパカするケータイはスライドへ、MDプレイヤーはMP3プレイヤーになった。そして淘汰された。常に「新しいモノ」を持つことが一つのステータスであったし、ケータイをケースに入れる時代が来るなんて予想もしていなかった。あの頃はケースなんかじゃなく、機種を選んでいた。1年毎に機能がアップデートされて、古いモノは遅れているような、時代に追いついていかなきゃいけない勢いが凄かった。そんな印象がある。そして30歳を目前にした僕らは今「懐かしい」に打たれ弱くなった。

 

目まぐるしく変わったファッションや音楽のトレンド、mp3プレイヤーだけではない。ちょっとしたキャラクターやエンタメも含めて、僕らは貪るように消費をしてきた。そのモノの良さも分からずに。その反動がそろそろ来るのではないか?という気がしている。つまみ食いをしてきた結果、何も物足りない空腹モンスターが生まれたのだ。

 

きっとこれから、僕ら世代を狙った数多くの映画やドラマ、ガジェットなんかも出てくる。なんのアレもないけれど、そんな気がする。今更になってiPod nanoが復刻すれば僕は喜んで買ってしまうかもしれないし、当時のバンドメンバーへの誕プレにしてしまうかもしれない。要不要のアイテムではなく、ある種改めて当時を懐かしむアイテム、消えかけた個性を象徴する品物としての物質を感じるために。そしてそんな投稿を見て、まさにそうだなと思った。

 

古いからダサいなんて考えはこの進化しすぎた世の中で、どんどん無くなってくるのかもしれない。古くてもいい、自分はこれが好き。なんて生き方はなんだか悪い意味でも「今っぽい」気がする。戻れるのなら、2009年頃に戻りたい。

 

そしてiPod classicを、また使いたい。