×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

3時前の話

数日前に書き残していた下書きを

金曜仕事終わり、いやもう土曜AM2:19

見つけたので、続きをタクシーにて書く。

 

 

 

おはようございます、筒井です。

朝から30分くらい電車が遅れている。

 

 

 

『約束の時間』

 

 

 

 

「30分遅れるわ。」

 

 

 

  どうしてか約束した時間に辿り着くことが苦手だ。仕事で取引先との打ち合わせに遅刻するなんてことは電車の大幅遅延以外ほぼあり得ないが、これがなぜか土日になると気が緩むんだか何だか、待ち合わせ時刻に家を出るどころか浴槽にいたりする。シャワーだけじゃ物足りなくて、朝から湯船に浸かるのだ。これは間に合わなければ間に合わなそうなほど、欲求は高まり、結果40分くらい遅れたりする。さすがに旅行や飛行機に乗る、暑い中待たせるような際は気を遣う(かも)しれないが、野口くんの家に集まるなんて日はきっと湯船にいる。あまりに僕が待ち合わせの時間にも関わらず頻繁に湯船にいるから、最近は待ち合わせ時間に電話かラインが来る。そこには「風呂入ってねえだろうな。」と本当にフリみたいなメッセージが表示されていて、もうここまでやられたら入るしかないの。そしてフリでもなんでもなく、決まって僕は浴槽でオードリーのラジオを流しながらニヤニヤしている。

 

 

 

 

   そもそもなぜ遅れていいという気持ちが生まれるのだろうか。待ち合わせなんていうものは遅れることが罪であり待っていて当然なこともわかる。まず一つ原因として考えられるのは、そんなことをしても怒るような人じゃないという完全な甘えだ。もう一つ考えられるのは、僕なら遅れても笑って許されるキャラクターだろうという浮かれた甘えだ。金曜の夜に2時過ぎまで働いて、次の日10時集合なんて無理なんだよと言い聞かせて寝ると、見事に念じた10時頃に起きる。何も急いでないんだから、お互いゆっくり来ればいいのよ。今度から気の合う人と遊ぶときは、お互い適当な時間に集まるってのをやりたいね。僕なんて多分行くのは17時とかだろうな。待っててくれるかな。まあ待っててください、行くことは行くので。

 

 

 

 

『紺碧の夜に』

 

 

 

 

   the HIATUSのサブスクが一挙に解禁された。恐らく中3が終わる頃、ラジオから流れるGhost In The Rainを聴いたんだと思う。確かパーソナリティも細美本人だったような気がする。曖昧だな。もう遠い昔だし、またいつもの思い出話だ。ELLEGARDENを期待していた僕にはまだHIATUSは受け入れられなくて、どうしてこんなにキラキラしてピアノなんか入れてるんだろうと、すぐに好きになることはなかった。高校に入って組んだバンドのギターはTrash We'd Loveのスコアを買っていて、何だかんだで一緒にCentipedeを弾いたりした。確かあれはドロップDだったような。いやCだったかな。半音下げだったかも。まあなんとなく覚えてるよ。低かったね。懐かしいね。

 

 

 

   高校の頃、僕はたまにバイトをしながら夏休みだけは近所のリゾートホテルのプールでバイトをした。思えばそこで一緒に働いた高校の友達も結局バンドメンバーだし、今も遊ぶし、喧嘩も無いし、不思議な縁だよね。そのプールはアトラクションとかはなくて、ただただリゾートホテルのプールだった。広くて、端から端まで120mくらいあるんじゃないかな。いや本当に。

 

 

 

   そのバイトは飯が食い放題で、いつも皆たこ焼きを食いながら、唐揚げも食って、コーラ飲んで、フローズン飲んで、カレー食って、レジに座って、たまにプールに入って、そんなバイトだった。

 

 

 

   それより最高だったのは音楽も流し放題でさ、俺ら田舎のバンドマンはプレイリストを作ったりして、iPod Classicを繋いでプールのBGMを基本的に僕らが独占支配していた。そこでひたすら流していたのがHIATUSのANOMALYってアルバムだったんだよね。今思うとリゾートホテルに隣接したプールで爆音でHIATUS流れてるのは面白い。迷惑でしかないよな。夕方、人のいなくなったプールに流れるベテルギウスの灯が高校生ながらにエモすぎてさ、未だに曲を聴けばプールが思い出されて、実家に帰ってそのホテルの近くを通ると頭にベテルギウスが流れるんだよね。特に何か勉強になったようなバイトじゃないけれど、高校時代一番楽しかった場所は夏休み中のバイトだったかもしれない。曲に場所は記憶として付いてくるんだなって、その度に感じる。ライブなんてのはすぐに忘れちゃうんだけどな。ああ、本当に素晴らしい学生時代だった。後悔は1ミリもない。叶えたい全てを叶えた。

 

 

 

   そんなHIATUSも落ち着き、ELLEGARDENはいつの間に、急に戻ってきた。高校・大学・社会人と一番多感な時期を僕はひたすら待った。ただ待っていたことに怒りとかは微塵も無い。うん、そうだね。待たせるのも悪いことじゃない。僕が浴槽で野口を待たせるのもそんなに悪いことじゃない、待てば待つほどワクワクはする。その冷めるか冷めないかなギリギリの見極めってのが、どうやら大事らしい。それもこれも全て、いつか行く(戻る)と決まっていたらの話だ。まったく難しいよ。

 

 

家に着きました。ウケる、3時だぜ。

みなさん良い休日を。