×××× IN MY HEAD

筒井です。夢はお笑い芸人のままです。

光の層

 

渋谷区神泉町。大坂上というバス停から82番に乗って世田谷方面へと向かう。向かうというよりかは、帰る。戻る。家に向かう。246号を抜ける。今は三軒茶屋付近の上馬を過ぎたあたりを走っているらしい。一日中スーパーカーの『WONDER WORD』を聴いていたし、イヤホンを外しても流れていた。朝と同じ一番奥の椅子の真ん中に座って両目で景色を追う。これが最近ストレス解消になることを知った、楽しい。道が混んでいてブレーキランプが並んでいる。工事中らしい。家に帰ってやることもない僕は特に急いではいないし、こういう時にイライラしない性格でよかったと思う。1時間かかっても家に帰れればそれでいい。

 

 

 

最近、仕事が少し落ち着いてきたにも関わらず、物量というよりかは精神的にあまり良くない日々が続く。渋滞にはイライラしないのに、その他社員の動きが気になって仕方ない。俺がこれだけ積み上げてきたのになぜ努力を怠れるのか、なぜ今やらないのか、どうして怠惰なのか。そんなことを思ってしまうのは非常に健康ではなく、こういう思考は悟られやすい。そもそもプラスの思考よりマイナスの方が悟られやすいのは当然で、顔や態度、少しの仕草にもそんなものが出たりする。ニコニコしていれば少なくともマイナスで取られることは稀有だ。できる限りフラットに、平等に、その人のキャパシティやマインドで仕事を考えてあげたい気持ちと、黒い労働を強いる私がいる。私は日曜に働いて、彼らは平日の定時に帰っている世界が健全なのか。私が定時帰りに染まることで、売上や会社に影響が出たらどうするのか。そんな不安のせいで同じ状況にはなれない。世の中、疑問だらけだ。

 

 

僕一人がやったところでそんな変わらない、むしろ私が自意識過剰すぎる自尊心の塊なのも承知している。だから僕に合わせてほしいなんて思考は無い。むしろそうなると私が評価されなくなるので勘弁はしてほしいのだけれど、マインドを揃えるのは非常に難しいと思うこの頃であります。

 

 

 

 

 

 

 

これは何かに似ている。そうだ、自粛だ。

 

 

 

 

 

 

 

どうしてみんな外に出たり、飲んだりしているのだろうと憤りを感じている医療従事者や、しっかりと規律を守っている一般市民はきっと私のツイートを見て「家だろうと友達呼んで飲んでんじゃねえよ。」なんて思うのであろう。一人の頑張りではどうにもならないことを、各々の正義がそこにあって、視点を変えればどちらも正義になってしまうような混沌とした状況は今の日本を見ても一目瞭然な通り、解決方法や和解方法は無い。生活に支障が無ければフェスなんて絶対反対だけれど、イベント関係者の生活はどうなってしまうのだろう。不要不急のイベントの線引きは誰がするのだろう。フジロック開催後のKing Gnu常田大輝の叩かれ方を見て思ったところだ。

 

果たして、自分の正義はどの程度周りと異なるのだろう。どの程度、合っているのだろう。怖くなる。

 

 

結局、100:0なんて無い。妥協の繰り返しなのだろう。

 

 

というか今はそうとしか正解が見つからない。

 

 

では私は折れます。妥協します。

 

 

明日も働こう。